ある年、ひょんなことから、純農村をドライブすることになり、通り掛かった農家の庭先に、大きな鯉のぼりを発見。
ちょうど、こんな感じでした。
10匹以上の鯉が(気持ちよさそうに?)泳いでおりました。
ただ農村でも少子化や高齢化で、働き世代が減少して、こんな風景もしばらくしたら無くなるかも知れないと思いました。
私の小さい頃は、たくさんのご家庭で、こんな風に庭にこいのぼりを挙げていたのを思い出します。
鯉のぼりの歴史、室内おしゃれが主流?
ところで、知っている人は知っているのですが、「鯉のぼり」の発祥、起源って何だと思いますか?そんなに昔のことではありません。
江戸時代ですが、武家の家に男の子が誕生すると、「わが家に後継ぎが誕生したぞ!」との意味で、馬印や旗指物を家の外に掲げ、室内には鎧兜などを飾りました。
後に、そういった風習は町民にも広まり、町民ですから、旗指物の代わりに鯉のぼりの掲揚が考案されたとのことです。
現在の七色吹き流しも武家での旗指物の変型です。真鯉を一匹掲げるのは、中国の故事に由来して、「滝を登る鯉は龍になる」という立身出世の願いです。
現在、こいのぼりは何匹も鯉が泳いでますが、家族をイメージしての変化です。童謡では、「大きい真鯉はお父さん」と歌いますけど、黒い真鯉って、最初は生まれた子供を表すものでした。
現在は、大分カラフルな鯉のぼりですが、昭和30年代までは、黒い真鯉と赤い緋鯉ぐらいでした。
それが、昭和39年の東京オリンピックでカラフルな五輪の輪の影響で、変化していったのです。
こんな風に、もはや日本の原風景となった「鯉のぼり」でしたが、時代の変化で次第に、敬遠されていっています。
子育て世代は多く高層住宅に住んでいますが、そんな住宅事情の変化と、昔は盛んだった初節句の招待行事も減少して、鯉を贈られる習慣もなくなってきているのが一因でしょう。
そして、数年前からは、室内用鯉のぼりの販売数が増加していて、天候に左右されないことが理由のようです。
ですから、屋外用の大型こいのぼりは、ますます敬遠されていく感じですね。
おしゃれ室内鯉のぼり、ベランダ飾り方おすすめ?
参考までに、屋外用の大型鯉のぼりセットには、どんなものがあるのでしょうか?人形屋に聞いたところでは、
①ガーデンタイプ(鯉3~4メートル)では、穴を深く掘る必要がある。
②ミニガーデンタイプ(鯉2メートル)では、浅い穴を掘るだけでよく、シーズンを過ぎたらポール本体は収納できる。
③ベランダ設置タイプ。こちらは現在とてもよく売れていて、設置も簡単とのこと。
例えば、夫婦二人ともフルタイム勤務の場合(こういうご家庭は多い)、日中、常時家が不在の場合には、屋外用鯉のぼりは難しいでしょう。
問題は雨より風で、突然の強風などはご近所に対して非常に危険です。
屋外用鯉のぼりだと、ポリタンク据え置き型でも、埋め込みポール型でも、倒壊の危険があります。なので、室内飾りがお勧めです。
室内用鯉のぼりも、近年、大変素敵なデザインで安価なものが、たくさんあります。
いろいろと、ネットでも探してみれば、魅力的な商品に必ず出会えます。価格帯も数千円~数万円ですね。
私は「鯉のぼり 室内用 吊るし飾り」で検索してでてくるものに、お気に入りがたくさん見つかりました。(^_-)-☆
最後に:おしゃれ室内鯉のぼり、手入れと保存方法
私など、面倒くさがりなので、鯉のぼりも出すのが億劫で・・。
でも、毎年端午の節句に合わせて、兜飾りや鯉のぼりを押し入れから出しまして、虫干しさせることにしています。
そうでないと、収納しっぱなしになってしまうので・・。
縮緬(ちりめん)製の室内用鯉のぼり飾りも、ぜひ一年に一回は、この機会に虫干しにしまして、防虫剤とシリカゲルを入れて、再保管をするようにされては、いかがでしょうか?(^◇^)
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