改めて考えてみますと、風船を使って、浮力を作り出し、重力に逆らって物体を浮かせて移動するという現象は、近代技術のかたまりといっても良いです。
小学生の夏休み自由研究の題材としては、実験は簡単なのに、研究は奥深いという、素晴らしいものだと思います。
危ない場面はありませんが、お父さんとお母さんが、子供さんにアドバイスすることで、実験成果は浅くも深くもなるものかも知れません(15分でできるので、一緒にやってあげてくださいね~!)。
風船ホバークラフトの原理
風船ホバークラフトが浮いて動く原理ですが、一つは「摩擦力」の大小です。
空気の噴射の力を利用して、ホバークラフト直下の摩擦力を非常に小さくすることができます(モーターを使用すれば人が乗れるホバークラフトと全く同じになります)。
それは、磁力の力で車体を浮かせて移動させる、リニアモーターカーとも大局的には同じ原理なのです。
日常にはない、「摩擦がほとんど無い 状態での運動」を工作実験で出現させて、摩擦や空気の力を考えるきっかけとできます。
風船ホバークラフトの材料
さて、用意する材料は少ないです。
ペットボトル、風船、カッター、ハサミ、ビニールテープ、千枚通し、くらいです。
※他に、不要CDやダンボールを使用する作り方もありますが、今回はペットボトルで作りました。
※出来るだけ軽くて小さいペットボトル容器を使用してください!
風船ホバークラフトの作り方
ペットボトルは、このように底の部分、上の部分、真ん中の部分にカッターで切り分けます。
底面で、穴を開けやすい部分に5~6個の穴を千枚通しを使用して、開けます。
※小学生の場合は、ご家族が開けてあげた方が安全です。
ペットボトルの真ん中を除いて、上部と下部を直接につなぎます。
そして、空気が漏れないように、ビニールテープで完全に密閉します。
※けっこう、空気は漏れます。「これでもか!」と、ぐるぐる巻きにしてください。
これで完成です。
使用するときは、ペットボトルの蓋は不要です。
※風船を膨らませてから、ペットボトルに装着するのは、思いのほか大変です。少なくとも二人いないと難しいです。
風船ホバークラフト自作での注意点
最も大切な点は、「空気を漏らさない」ということです。 ですので、ビニールテープで完全に密閉出来ませんでしたら、グルーガンで隙間を完全にふさぐと良いです。
また、風船を膨らませて、空気が抜けないようにペットボトルに装着するのは、かなり大変なので、お父さんお母さんが手伝ってあげていただきたいと思います。
あと、本体は出来るだけ軽い方がいいので、最初の画像では1リットルのペットボトルになっていますが、小さければ小さいほど、良いです。出来るだけ小さく軽いペットボトル容器を使用してください。
最後に
風船ホバークラフトは、工作自体は簡単だったと思います。
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