お祝い事は、うれしい反面でいろいろな決まりごとがあって、大変です。地域によっても、世代によっても感覚も異なりますし・・・難しいですね。
参考までに、入学祝のお返しにぴったりの手紙ってどんな手紙?例文と一緒にご紹介します(下記、動画をご覧になってください!)。
関西地区の中でも、「家(うち)と違う」とか、あると思いますよ。
「内祝い」と「お返し」の単語使用法が混同(重要)
私がこの記事を準備しておりまして、特に気づくのが「内祝い」と「お返し」の単語使用法が混同されているという事実でした。
まず最初にこの事態を確認してからでないと意味不明な部分がでてきてしまうので予めお断りいたしますね。
現在の「入学内祝い」の意味は、入学祝いに対しての「お返し」のことになっています。
入学祝いの相場はどれくらい?(小学校中学校)
しかし、本来の「内祝い」とは入学やら結婚やらの慶事があり、その幸せを親戚、近所で分かち合うためのプレゼントでした。
プレゼントも先ず自分(慶事があった側)から行いますから「お返し」的意味もなく、当事者の子供は収入なしなので、「お返しもなし」が当然。
このように子供の成長に関したお祝いでは「お返しの必要」は無いもの(元来)だったのです。(^_-)-☆
ただ、これが原則であっても、時代の流れがあり上記の「内祝い」的意味が薄れて現代では「内祝い」が「お返し」と同じ意味になった地域があったり、また考え方の簡略化が起こり、入学祝いも他お祝いと同じと理解して「いただいたらお返しするべき」との人たちが増えたのです。
これは「新しい慣習」として認めて記事を進めさせていいただいて、「内祝い=(祝う側からの自発的な)贈り物」、「お返し=いただいた贈り物に対してのお礼」に統一して書いていきます。そうでないと意味不明になってしまうのです。
入学お祝いお返しマナーでゴタゴタとは?
例をいくつか挙げますね。「入学内祝いのお返しって、しなくていいんですか?」との疑問が多いのです。
いろいろなサイトで「お返しなし当然!」とあります。ある人の周囲でも「とんでもない!内祝いでもお返し必要」だそうです。
たくさんの知人に確認しても「入学祝いのお返し不要」派は皆無だとのこと。※妻が関東、夫が西南日本出身のご夫婦ですが、親兄弟もご親戚も「内祝い不要」地域とのこと。
慶事があった側の内祝いする、しないはその土地柄や親せき関係の習慣に従えば良いのでしょう。
そして内祝いを貰った側も周囲の慣習に従った判断で良いと思われます。
スカッとする話 中学の入学祝いまで贈ったけどお返しはない→それ以降失礼ながらお祝いをしないでいたら・・・【スカッと日本】
ただ「お返し不要」だと言っても、連絡なしでは関係が悪化する可能性があります。「本日、届きました…ありがとう」程度の感謝の連絡は潤滑剤としてあって良いのではないでしょうか。
普段付き合いがなくて、疎遠であっても電話を遠慮すべき決まりはないですから、手紙やはがきより手取り早い電話でさっさと片付けた方がストレスなくて、おすすめです。
そうは言っても、何事も相手があつてのことなので、こんな事例もあります。
「知人からお祝い返しを貰った際に、お礼の連絡をした所、『連絡は不要、何度もお礼の連絡があると縁が切れない』と言われたとのことでした。
お相手も形式で贈っただけのことなんでしょうね。
こんな感じで、お祝い返しのお礼の連絡を必要とする地域と、不必要とする地域が、また個々人によってもことなるので、その時その時の臨機応変が大変ですよね。
出産祝い返しのお礼の連絡でも、要不要両派がありますが、何もしなかったら相手も届いたか不安ですから、やっぱり現代では電話(メール)を使いこなすのが良いと思います。
そうとう仲がよかったらメールもありですけど。丁寧な方は手紙でどうぞ。
入学祝いのお返しは無難に借りを作らずって?
「以前の務め先の先輩に子供の入学のお祝いにと現金をいただきました。周囲の話だと入学祝いにお返しは不要とのことでしたが、品物をつけるとかえって失礼なのでしょうか?」と考え込む方がいらっしゃいました。
本来は入学祝いに対してお返しの必要はないのですが、何か返した方が以前の職場の先輩に「借りを作らずに済む」と考えてしまいます。実際に贈っていた方が無難でしょうね。
また、お祝いの名目が大切です。子供さんが大学入学の時に、おじいちゃんとおばあちゃんから「入学祝」ではなく本人へのお小遣いとして少額を貰ったけどどうしよう?って方もいらっしゃいました。
周囲にうるさい第三者がいなければ、「ありがとうございました」でスムーズな例だと思います。
本人からも大学での充実した新生活の様子などを書いた礼状でも送ればOKだと思います。
一般マナーと地方の慣習などの板挟み問題は日常茶飯事で、「実家の母から、お返しがまだだったら何か送るようにと電話がありました。主人は入学祝いにお返しは不要、相手からも今までお返しは来ていないと言いますし…。」と言われていろいろな場面で、やっぱり実家の意見は無視は出来ずに困りますね。
「借りを作ってはいけない」「どっちが無難か」これがお祝い返しの要不要論の究極の問題意識なんでしょうね。
社会での正社員比率は少しずつ低下し続け、世帯所得平均も年々低くなっており、強かった人間関係も緩く変化していく現代で、昔からの慣習を同じに維持するのが出来にくくなっているのだと私は感じています。
内祝いとお返しという文化も変化せざるをえないのでしょう。
入学祝いお返しにカタログギフトと商品券はマナー違反?
入学の内祝いのお返しに適当な物品を贈りますが、今は素敵なものは総合デパートやら大きな駅のフロアー全体がショッピングセンターになっている便利な場所も多いので、お買い物の場所には困らないでしょう。
お祝い返しの贈り物といえば、店員さんがすぐに無難にして魅力的な商品を見つけてくれますし、人気ランキングを参考にするのも手っ取り早いです。
それでも、もっと「手っ取り早い」と言うと「贈り物自体を受け取る側に選んでもらう=いわゆるカタログギフト」あるいは「商品券」活用の問題です。
進学祝いには、あげるのももらうのも、【現金・金券】が多い!
「夫の関係者から(複数)、それぞれに現金のお祝いをいただき、お礼の電話は直ぐに子供からも私からもしました。お返しは半額程度のカタログギフトを考えていますが、品物を選ぶ手間を惜しんだと思われないかとも心配」という方がいらっしゃいました。
入学祝いのお返しにカタログギフトはマナー違反なのでしょうか?」また、「お祝いに現金ではなく商品券を考えています。お祝儀袋に商品券というのは可笑しいですよね?」などなどです。
カタログギフトは明確なマナー違反ではありません。結婚式の引き出物にもカタログギフトは人気です。ただ、「品物を選ぶ手間を惜しんだ」と思われる可能性は、電話などで払拭しておいた方がいいですね。
また入学お祝いのお返しにデパートの商品券を祝儀袋に入れるのはOKです。入学祝いとか出産祝いなどは、「これで何か買ってあげて下さい」との意味合い理解が可能です。
ただ、結婚式の祝儀袋や葬式の香典に商品券はいけません。かしこまつた結婚式、葬式、法要、香典返しなどに商品券だと常識・良識を疑われてしまいますね。
入学お祝いお返しにマナーのある日本は最高の国?
お祝いのお返しで悩むとは、日本はいい国だと思います。この記事をまとめていてつくづく思いました。
「おめでとう」「今まで大変でしたね」などの周囲の気持ちが、お祝いやお見舞いとしての感謝の気持ちであるお返しになっているという事実を感じました。
内祝いのお返しをするかどうかは、地域や家庭と、相手の方の考え方によりますから、原則はあっても絶対は無いのでしょう。
お相手が几帳面で体裁が気なる方であれば、(お相手に合わせて)お返しをされる方がよいと思います。
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